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続・夕陽のガンマン

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続・夕陽のガンマン
Il Buono, il Brutto, il Cattivo
The Good, the Bad and the Ugly
監督 セルジオ・レオーネ
脚本 ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
フリオ・スカルペッリ
セルジオ・レオーネ
製作 アルベルト・グリマルディ
出演者 クリント・イーストウッド
リー・ヴァン・クリーフ
イーライ・ウォラック
音楽 エンニオ・モリコーネ
撮影 トニーノ・デリ・コリ
配給 ユナイト映画
公開 イタリアの旗 1966年12月23日
アメリカ合衆国の旗 1967年12月29日
日本の旗 1967年12月30日
上映時間 161分
製作国 イタリアの旗 イタリア
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 イタリア語
製作費 $1,200,000
前作 夕陽のガンマン
  

続・夕陽のガンマン』(ぞく・ゆうひ のガンマン、原題:Il Buono, il Brutto, il Cattivo、英題:The Good, the Bad and the Ugly)は、イタリアアメリカ合作映画。1966年にイタリアで、1967年にアメリカで公開された。もっとも有名な西部劇の一つであり、マカロニ・ウェスタンの代表作。セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演作品。隠された金貨をめぐって争う三人のガンマンの物語。

原題及び英題は日本語で「善玉、悪玉、卑劣漢」という意味で、映画に登場する三人のガンマンを表している。同じくレオーネ監督、イーストウッド主演作品の『荒野の用心棒』(1964年)、『夕陽のガンマン』(1965年)と併せて「ドル箱三部作」と呼ばれるが、『夕陽のガンマン』と『続・夕陽のガンマン』に明確な話のつながりはない。日本で劇場公開されたときは、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』と副題付きのタイトルだったが、ビデオが発売された時にこの副題は外された。また、1967年公開のジュリオ・ペトローニ監督作品『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』(英題:Death Rides a Horse)とも関係はない。なお、本作は日中あるいは夜が舞台となっており、夕日は一切出てこない。

概要 編集

『続・夕陽のガンマン』は1500人の地方兵をエキストラに使い、60トンの爆薬を使用し、160万ドルで製作された(ただし、当時のハリウッド映画としてはむしろ低予算である)。映画のロケーション撮影スペインで行われた。本作品はセルジオ・レオーネの他の監督作品である『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』と共にゆるやかな三部作を構成している。これら三部作の主役は何れもクリント・イーストウッドであり、似たような服装と演技を見せるため、その役は「名無し」と名付けられた。「名無し」役は三つの渾名(あだな)で呼ばれる。第一作では「ジョー」、第二作では「モンコ」(二度だけ呼ばれる)、そしてこの映画では「ブロンディー」である。こうした渾名は「名無し」には本名があると誤解を与えることがあるが、三作とも単なる渾名である。この映画の「ブロンディー」は、イーライ・ウォラック演じるトゥーコが付けた渾名である。

ファンの中には、本作品は前二作よりも過去の話だと解釈する者もいる。イーストウッド演じる「名無し」が映画の中盤になって前二作のトレードマークの青いシャツ・ベストテンガロンハットをエンジェル・アイから貰って着用し、終盤になって南軍の兵士が倒れている戦場からポンチョを手に入れ着るからである。しかし、三部作にはつながりや順番を示すようなものはない。マカロニ・ウェスタンの研究家クリストファー・フレイリングは、『セルジオ・レオーネ―西部劇神話を撃ったイタリアの悪童』の中で、これら三つの映画はレオーネも共同の脚本家も、同じ人物の物語とは意図していなかったと指摘している。もっとも、配給会社のユナイテッド・アーティスツは、イーストウッドの「名無し」役による三作はシリーズ物であると宣伝した。

また、本作は南北戦争時代を舞台としているので、前二作で主に使用された銃であるコルト・シングル・アクション・アーミーは1873年より製造され始めたため使われていない。ブロンディーはコルトM1851・ネイヴィーを使用(ただし、前二作と同様グリップには蛇の模様は描かれている)。トゥーコも蛇の模様は無いが同様のコルトM1851を使用し、エンジェル・アイはレミントンM1858・ニューアーミーを使用している。『夕陽のガンマン』 の賞金稼ぎのダグラス・モーティマー大佐は、南北戦争のヒーローであったという設定になっている。

『続・夕陽のガンマン』は、エンニオ・モリコーネによる音楽でよく知られている。一連のリフに砲声や口笛が混ぜられているテーマ曲は、もっとも西部劇的な音楽だと言われる。モリコーネはこのテーマ曲をコヨーテの遠吠えに似せたつもりだったと語っている。墓地におけるクライマックスの音楽も注目すべきもので、まず有名な「黄金のエクスタシー」(原題:L'Estasi Dell'Oro)が流れ、次の三人による対決には「トリオ」(原題:Il Triello)が流れる。モリコーネの楽曲は、映画史の中でもっとも衝撃的なクライマックスの一つとされるこの叙事詩的な三人の対決を大いに盛り上げている。また、この映画はレオーネの特徴的な演出でも有名である。つまり、少ない会話、ゆっくりとクライマックスを築く長いシーン、遠景のショットと人物の目や手への極端なクローズアップの対比、といった特徴である。この映画の最初の10分には、何の会話もない。映画中のセリフのほとんどはトゥーコのものである。

あらすじ 編集

テンプレート:ネタバレ 舞台は1862年南北戦争中のニューメキシコで、南軍のヘンリー・ホプキンス・シブレー将軍によるニューメキシコ遠征が行われていた当時である。

最初に、卑劣漢、悪玉、善玉の順で三人のガンマンの紹介が行われる。お尋ね者のトゥーコは、賞金稼ぎの襲撃を逃れる。エンジェル・アイは、ある男の家を訪ね、隠された金貨の情報を聞き出そうとしたあとで、男とその息子を殺し、自分を雇った男も殺す。トゥーコが再び賞金稼ぎに襲われているときに、名無し(ブロンディー)が現れてトゥーコを奪い、保安官に突き出して賞金を受け取る。トゥーコが絞首刑にされる瞬間、ブロンディーはロープを打ち抜いてトゥーコを救い出す。

ブロンディーとトゥーコはコンビを組んで同じ賞金詐欺を繰り返し、せしめた賞金を“公平に”分け合う。トゥーコにうんざりしたブロンディーは、トゥーコを砂漠に置き去りにして立ち去る。生き延びたトゥーコは盗んだ拳銃でブロンディーを脅し、砂漠を歩かせて死なせようとする。そこに南軍の兵士の死体を乗せた馬車が通りかかる。馬車には金貨を隠した墓地を知っている眼帯の男(ビル・カーソン)が乗っており、トゥーコは瀕死のビルから墓地の場所、ブロンディーは墓碑の名前を聞き出す。

墓地の場所を知っているトゥーコと墓碑の名前を知っているブロンディーは、再びコンビを組む。トゥーコはビルの着ていた南軍の軍服と眼帯をまとい、死にそうなブロンディーにも南軍の軍服を着せ、聖職者である兄の病院に担ぎ込む。回復したブロンディーとトゥーコは南軍の馬車で出発するが、北軍に捕まり捕虜収容所に送られる。北軍の下士官となり収容所に潜り込んでいたエンジェル・アイはビルの軍服を着ていたトゥーコを拷問にかけるが、ブロンディーが情報を持っていると知り、ブロンディーと手下を連れて金貨探しに出発する。収容所から移送される列車から脱走したトゥーコはブロンディーと合流し、二人はエンジェル・アイの手下を撃ち殺すが、エンジェル・アイは逃れる。

トゥーコとブロンディーは南北両軍が橋を巡って争う戦場にたどり着き、捕まりそうになったトゥーコは咄嗟に北軍の志願兵を名乗る。延々と繰り返される殺戮に厭きた北軍大尉の願いもあり、二人は橋にダイナマイトを仕掛けて爆破する。その間際、お互いにトゥーコは墓地の場所(サッド・ヒルの墓地)、ブロンディーは墓碑の名前(アーチ・スタントン)を告げる。両軍が去ったあとで二人は川を渡るが、南軍側の陣地は死屍累々たる有様だった。トゥーコは隙をついて先駆けしようとするが、それを見越したブロンディーの砲撃を受けてほうほうの体で墓地にたどり着く。トゥーコは墓を見つけて素手で掘り返すが、ブロンディーが銃口を向け、シャベルを投げる。そこにエンジェル・アイが現れ、ブロンディーにも銃口を向け、再びシャベルを投げる。

あばかれたアーチ・スタントンの墓には金貨はなかった。本当の隠し場所を知っているブロンディーは、三人による決闘を提案し、隠し場所の名前を書いた石を置く。かくして、金貨を巡る三人の男の決闘が始まった。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹き替え
ブロンディー(善玉) クリント・イーストウッド 山田康雄多田野曜平
エンジェル・アイ(悪玉) リー・ヴァン・クリーフ 納谷悟朗 (納谷悟朗)
トゥーコ (卑劣漢) イーライ・ウォラック 大塚周夫 (大塚周夫)

吹き替えキャスト()内は「日本語吹替完声版」での追加収録部分の担当声優

  • 初放送1973年10月7日テレビ朝日日曜洋画劇場」 21:00-23:30
  • 日本語吹替完声版 2009年12月16日発売「夕陽コレクターズBOX」に収録

評価 編集

この映画はアメリカでヒットし、セルジオ・レオーネ監督が高い評価を得た作品で、クエンティン・タランティーノはこの作品を今まで見た中で最高の映画の一つだと発言しており、テンプレート:要出典範囲IMDbTop 250では、常にトップ10にランクされている人気作である。

DVD 編集

  • 続・夕陽のガンマン 特別版
    1999年7月2日発売。162分(国際版)。音声:英語(モノラル)。発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
    特典:オリジナル劇場予告編、イタリア公開版未公開シーン集(7種)、プロダクション・ノート、マカロニ・ウェスタンについて(文字情報)
  • 続・夕陽のガンマン
    2000年5月1日発売。発売元が変わりジャケット等が変更されたのみでディスク内容は上記国内初版と全く同じ。発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
  • 続・夕陽のガンマン アルティメット・エディション(2枚組)
    2004年11月5日発売。178分。音声:英語(5.1chリミックス)、日本語(モノラル)、イタリア語(モノラル)、音声解説(映画評論家リチャード・シッケル)。発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
    上記DVDで映像特典として収録されていた未公開シーンと、新たに発見された未公開シーンを含め一つの作品としてまとめあげた完全版。それらの追加シーンはイタリア語音声しか無かったためイーストウッドとウォーラックは新たにアフレコを行なった。また、日本語音声は昭和50年4月27日放送の日曜洋画劇場版(2時間枠)を収録している。
    特典:メイキング(2種)、ドキュメンタリー(2種)、モリコーネの音楽と「続・夕陽のガンマン」、未公開シーン集、ポスター・ギャラリー、オリジナル劇場予告編、隠しコマンド(4種)、劇場ポスター復刻カードセット(封入)。デジパック仕様。
  • 続・夕陽のガンマン アルティメット・コレクション(2枚組)
    2006年8月23日発売。上記「アルティメット・エディション」のジャケット、ディスクレーベル等が変更されたのみでディスク内容はdisc1、2ともに全く同じ。発売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • 続・夕陽のガンマン アルティメット・エディション 〈スタジオ・クラシック・シリーズ〉(2枚組)
    2007年2月2日発売。2004年発売のアルティメット・エディションをスタジオ・クラシック・シリーズとしてジャケットを変えて再発売したもの。発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
  • 続・夕陽のガンマン アルティメット・エディション(「セルジオ・レオーネ生誕80周年記念 夕陽コレクターズBOX <日本語吹替完声版>」収録)(2枚組)
    2009年12月16日発売。映像仕様、特典映像等、日本語吹き替え音声以外は既発売アルティメット・エディションと全く同じ。発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
    これまで日本語吹き替え音声には2時間枠の「日曜洋画劇場」で放送された際のテレビ版が収録されていたが、このDVDのために一般から初回放送の2時間半枠の音源を募集し、さらにそれでもカットされていた部分を追加収録(および一部のセリフを再録)して日本語吹き替えの完全版(日本語吹替完版)が制作された。

外部リンク 編集

テンプレート:セルジオ・レオーネ監督作品eu:Il buono, il brutto, il cattivo

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