プレデター | |
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Predator | |
監督 | ジョン・マクティアナン |
脚本 |
ジェームズ・E・トーマス ジョン・C・トーマス |
製作 |
ローレンス・ゴードン ジョエル・シルヴァー ジョン・デイヴィス |
出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
編集 | ジョン・ヴァロン |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1987年6月12日 1987年6月27日 |
上映時間 | 107分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $15,000,000[1] |
興行収入 |
$59,735,548[1] $98,267,558[1] (全世界) |
次作 | プレデター2 |
『プレデター』(Predator)は、1987年にアメリカ合衆国で製作されたアクションSF映画のタイトルであり、かつ、この映画シリーズに登場した架空の異星人種族を指す呼称。上映時間107分。
1991年には続編『プレデター2』(PREDATOR 2)、2004年には『エイリアンVSプレデター』も公開された。また2010年にはシリーズ3作目となる『プレデターズ』(PREDATORS)が公開された。
解説[]
南アメリカのとあるジャングルが舞台。要人をゲリラの手から救出するためジャングルに乗り込んだ特殊部隊員が、正体不明の敵と死闘を繰り広げる。
ジャングルに隠れつつ強力な兵器を駆使する敵と、圧倒されつつも勝機を見出そうとする主人公達の駆け引きは見所の一つ。
監督はのちに『ダイ・ハード』シリーズ等を手がけることになるジョン・マクティアナン。
主演は『ターミネーター』や『コマンドー』でも主演を務めたアーノルド・シュワルツェネッガー。 主人公のダッチ・シェイファー少佐には弟がおり、コミック及び小説で刊行された『プレデター: コンクリート・ジャングル』において主人公として登場している。ニューヨーク市警察の刑事という設定である(続編の『プレデター: 冷戦』及び『プレデター: ダークリバー』にも登場する)。
プレデターという名称[]
英単語「predator」は動物学用語で、和訳は「天敵」「捕食者」の意。
テンプレート:ネタバレ
あらすじ[]
アメリカ軍の特殊救出部隊の隊長であるダッチ・シェイファー少佐はCIAの友人ディロンから、南米のとあるジャングルでゲリラに捕らえられたアメリカ合衆国の要人救出と調査を依頼される。
現地に降り立ったシェイファーとその部下たち、およびディロンの一行は、救出作戦の途上で人間の仕業とは思えないほど酷く損傷した死体を発見する。それが米国特殊部隊員たちのものと気付いたシェイファーは、彼らがなぜここにおり、変死しているのかと訝る。
目的地であるゲリラの基地に到着、急襲をかけ壊滅に追いやる一行。しかし救出対象である要人は既に死亡しており、彼らの正体がディロンの部下にあたるCIAのメンバーだという事、そして惨殺されていた特殊部隊は先に派遣されていた別働隊だった事が判明する。ディロンに利用されたこと知り憤慨するシェイファー。現地から撤収すべく、捕虜にした女ゲリラのアンナを連れてジャングルを進む一行だが、そこで特殊部隊を惨殺した張本人である宇宙生物プレデターの襲撃を受ける。
姿が見えず、強大な戦闘力を持つプレデターに翻弄され、次々と殺害されるメンバーたち。残されたシェイファーはアンナを逃がし、一人で立ち向かう。敵が人間の体温に反応していることに気付いたシェイファーは、それを利用してこちらも向こうの「眼」から姿を消し、逆襲に転じる。激しい死闘の後、ついに倒されたプレデターは自爆を選択、自らと共に周辺のジャングルを焼き尽くす。シェイファーは間一髪で逃げ延び、生還を果たした。
スタッフ[]
- 監督 - ジョン・マクティアナン
- 製作 - ローレンス・ゴードン、ジョエル・シルヴァー、ジョン・デイヴィス
- 脚本 - ジェームズ・E・トーマス、ジョン・C・トーマス
- 音楽 - アラン・シルヴェストリ
- 撮影 - ドナルド・マッカルパイン
- 編集 - ジョン・ヴァロン
キャスト[]
- アラン・ダッチ・シェイファー少佐
- 演 - アーノルド・シュワルツェネッガー
- 部隊指揮官。ディロンとは元戦友。過去に数々の困難な作戦を成功させ、百戦錬磨の優秀な指揮官として内外から絶大な信頼を得ているが、その一方で「自分たちはレスキュー部隊であり殺し屋ではない」というポリシーを持ち、暗殺などの作戦は引き受けない。実際のシュワルツェネッガー同様葉巻愛好家で、戦場でも吸っている。早くからプレデターの存在を察知し、これに勝利しなければ全滅は免れないことを悟る。プレデターとの戦闘の中で相手の決定的な弱点を発見、ほぼ全ての近代的な武装を失いながらも策を巡らせ、弓矢や槍などの原始的な武器や罠を用い、死闘の末に勝利した。『プレデター2』および『プレデターズ』では、名は出てこないが、プレデターと遭遇した特殊部隊の唯一の生還者として語られている。
- ジョージ・ディロン
- 演 - カール・ウェザース
- ダッチの元戦友。現在は軍を退役しCIA職員を務めている。部下の搭乗した機がバル・ベルデのジャングルに墜落したため、機密書類の漏洩を防ぐべく、グリーンベレーのホッパーやダッチとその部隊を現地へ派遣、書類の確保のため自分も随行する。兵士としても優秀だが、現役時代に比べて若干衰えがある描写がされている。マックとともにプレデターを追跡するが、逆に待ち伏せを受け殺された。
- アンナ・ゴンザルベス
- 演 - エルピディア・カリロ
- ゲリラに所属する女性兵士。事件に関する重要な証人としてダッチの部隊に捕囚され、随行することになる。当初はスペイン語しか話せないふりをしていたが、実は英語でも普通に会話することが出来る。現地の先住民の末裔で、ダッチらに古くから部族に伝わる「蒸し暑い夏に現れる悪魔」の伝説を教えた。ダッチと共に生還を果たす。
- ブレイン・クーパー
- 演 - ジェシー・ベンチュラ
- かつてベトナム戦争でマックと同じ小隊に属し、その小隊が彼ら二人を残して全滅するという激戦から生還した屈強な兵士。噛みたばこを常用。ディロンのことを快く思っておらず、行軍のヘリコプター内で彼の靴に唾を吐き挑発した。ホーキンスの死体の捜索中に、プレデターのプラズマキャノンで撃ち殺される。
- ちなみに、演じるジェシー・ベンチュラはシュワルツェネッガーとプライベートでも仲が良く、互いに選挙の応援演説などもしており、シュワルツェネッガーの影響で後にミネソタ州知事となる。
- マック・エリオット
- 演 - ビル・デューク
- 黒人の軍曹。ベトナム戦争ではブレインと同じ小隊に属し、共に過酷な戦場を潜り抜けてきたため、彼とは「兄弟」と呼び合うほど仲が良い。マックもまたディロンに対して好意的ではなく、行軍中に足を踏み外したディロンを激しく恫喝した。安全剃刀を所持している。プレデターを最初に目視し、傷を負わせる。プレデターに殺されたブレインの復讐を誓い、ディロンとともにプレデターを追跡するが、プラズマキャノンで撃ち殺される。
- ビリー・ソール
- 演 - ソニー・ランダム
- ネイティブアメリカン・スー族の末裔。鋭い第六感を持ち、プレデターの存在を最初に察知した人物。ダッチらが退避する時間を稼ぐために狭道でマチェテのみでプレデターを迎え撃つがあえなく殺され、頭蓋骨をトロフィーにされる。
- ホルヘ・"ポンチョ"・ラミレス
- 演 - リチャード・チャベス
- ラテン系で、スペイン語に堪能。プレデターによる最後の犠牲者。
- リック・ホーキンス
- 演 - シェーン・ブラック
- 通信兵。大きなワイヤー眼鏡がトレードマーク。猥談の要素を含んだジョークとコミックが好き。ダッチら一行におけるプレデターの最初の犠牲者。
- ジム・ホッパー
- グリーンベレーで、ダッチの古い友人。ダッチらに先立って派遣されたが、プレデターにより殺される。その死体は皮を剥ぎ取られ、木に吊るされていた。ダッチの弁では優秀な兵士であり、ホッパーに対してゲリラが待ち伏せを仕掛けたとしても回避、あるいは突破することが可能だという。
- ホーマー・フィリップス将軍
- 演 - R・G・アームストロング
- ダッチの部隊を派遣させた。後に、ヘリコプターで彼を救出。
- プレデター
- 演 - ケビン・ピーター・ホール、ピーター・カレン(声)
- 外宇宙からやってきた異星人[2]。人類を遥かに凌駕する身体能力と技術力、高い知能を持ち、「強力な生命体の狩り」を生き甲斐とする好戦的な種族。詳細はプレデター(架空の生物)を参照のこと。
- プレデターを演じたケビン・ピーター・ホールは、ラストでシェイファーを救出しに来たヘリコプターのパイロットとして顔出し出演をしている。
日本語吹き替え[]
役 | ゴールデン洋画劇場[3] | DVD・日曜洋画劇場[4] |
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ダッチ | 屋良有作 | 玄田哲章 |
ディロン | 内海賢二 | 菅生隆之 |
アンナ | 勝生真沙子 | 塩田朋子 |
マック | 麦人 | |
ビリー | 飯塚昭三 | 大友龍三郎 |
ポンチョ | 山口健 | 大塚芳忠 |
ホーキンス | 江原正士 | 神谷和夫 |
ブレイン | 銀河万丈 | 青野武 |
将軍 | 渡部猛 | 加藤精三 |
プレデター | 笹岡繁蔵 | 大友龍三郎 |
パイロット | 田中正彦 |
※DVD版・日曜洋画劇場版の吹き替えでは、兵士の1人マックがダッチのことを何故か「少佐」ではなく「大佐」と呼んでいるシーンがある。
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 “Predator (1987)”. Box Office Mojo. 2009年11月19日閲覧。
- ↑ 劇中では「奴」「あいつ」などと呼ばれており、プレデターという呼称は用いられない。
- ↑ 初放送年日:1989年4月22日 フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」
- 翻訳:宇津木道子、演出:左近允洋、調整:飯塚秀保、製作:グロービジョン
- ↑ 初放送年日:1993年8月22日 テレビ朝日「日曜洋画劇場」
- 翻訳:平田勝茂、演出:蕨南勝之、効果:関根正治、調整:栗林秀年、製作:ムービーテレビジョン(現:ブロードメディア・スタジオ)
関連項目[]
- 『電撃戦隊チェンジマン』(1985年)
- 東映製作の特撮テレビドラマシリーズ。後年、映画製作スタッフがプレデターの決定デザインを同作の敵役・ブーバから流用した事を明かしている。
テンプレート:エイリアン&プレデター
テンプレート:ジョン・マクティアナン監督作品
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