ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える | |
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The Hangover Part II | |
監督 | トッド・フィリップス |
脚本 |
キャラクター創造 ジョン・ルーカス スコット・ムーア 脚本 スコット・アームストロング トッド・フィリップス クレイグ・メイジン |
製作 |
トッド・フィリップス ダン・ゴールドバーグ |
製作総指揮 |
トーマス・タル ジョン・ジャシュニ スコット・バドニック クリス・ベンダー J・C・スピンク |
出演者 |
ブラッドレイ・クーパー エド・ヘルムズ ザック・ガリフィアナキス ジャスティン・バーサ ケン・チョン ジェイミー・チャン |
音楽 | クリストフ・ベック |
編集 |
デブラ・ネイル・フィッシャー マイク・セール |
製作会社 |
レジェンダリー・ピクチャーズ グリーン・ハット・フィルムズ |
配給 | ワーナー・ブラザーズ |
公開 |
2011年5月26日 2011年7月1日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $80,000,000[1] |
興行収入 | $529,728,000[1] |
前作 | ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い |
『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』(ハングオーバー しじょうさいあくのふつかよい こっきょうをこえる、原題: The Hangover Part II)は、2011年公開のアメリカ合衆国のコメディ映画で、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の続編である。ブラッドレイ・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ケン・チョンは前作に引き続いて出演し、トッド・フィリップスも再び監督を務め、またスコット・アームストロングと共に脚本も手掛けている。
ストーリー[]
ラスベガスでの騒動から2年後。フィル(ブラッドレイ・クーパー)、スチュ(エド・ヘルムズ)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)、ダグ(ジャスティン・バーサ)はスチュとローレン(ジェイミー・チャン)の結婚式のためにタイを訪れた。皆はトラブルメイカーのアランを渋々ながら同行させ、ローレンの弟のテディ(メイソン・リー)も合流する。ローレンの父親(ニルット・シリジャンヤー)はスチュを嫌っており、婚前パーティでも彼をいびるのであった。そんな夜の終わり、スチュ、フィル、ダグ、アラン、テディの5人はビーチでキャンプファイアを囲み、前回の反省を踏まえてビール1本だけの乾杯をした。
翌朝、一行は見知らぬホテルの一室で目を覚ます。またもや昨夜の記憶を一切失って。
キャスト[]
- ブラッドレイ・クーパー - フィル・ウィネック[2]
- エド・ヘルムズ - スチュアート(スチュ)・プライス[2]
- ザック・ガリフィアナキス - アラン・ガーナー[2]
- ジャスティン・バーサ - ダグ・ビリングス[2]
- ケン・チョン - レスリー・チャウ[3]
- ジェイミー・チャン - ローレン(スチュの婚約者)[4]
- メイソン・リー - テディ(ローレンの弟)
- ブライアン・カレン - エディー・パレルモ[5]
- マイク・タイソン - 本人役[6]
- ポール・ジアマッティ - キングズリー(インターポール捜査官)[7]
- ニック・カサヴェテス - 入れ墨師[8]
- サーシャ・バレス - ダグの妻
- ジリアン・ヴィグマン - フィルの妻
- ニルット・シリジャンヤー - ローレンの父
- ヤスミン・リー - キミー
製作[]
企画・プリプロダクション[]
2009年7月、『バラエティ』誌は『ハングオーバー2』の製作開始は2010年10月を予定し、2011年のメモリアル・デイ公開を目指していると伝えた[9]。また同月、ザック・ガリフィアナキスは『ラティーノ・レビュー』のインタビューで、本作ではタイ王国が舞台になる予定であることを明かした[10]。
2010年1月、ザック・エフロンが出演するという噂が出回ったが、トッド・フィリップスにより否定された[11]。3月、ザック・ガリフィアナキス、ブラッドレイ・クーパー、エド・ヘルムズ、ジャスティン・バーサとの続編出演契約が完了した。伝えられるところによれば、ガリフィアナキス、クーパー、ヘルムズにはそれぞれ500万ドルの出演料に加え、興行収入の4%が支払われる。また、監督、製作のトッド・フィリップスには約1000万ドルに加え、興行収入の10%が支払われる[2]。6月、トッド・フィリップスは2011年7月4日公開を目指し、2010年10月15日頃に撮影を開始することを望んでいると語った[12]。
2010年10月、本作の舞台はバンコクとロサンゼルスになるとトッド・フィリップスが認めた[3]。
撮影[]
撮影は2010年10月8日にカリフォルニア州オンタリオで始まり、数日後には製作現場の写真が公開された[13]。また同月、前作でジェイドを演じたヘザー・グラハムは出演しないことが判明した[14]。さらに同月後半、メル・ギブソンがバンコクのタトゥー・アーティスト役でカメオ出演する報じられた[15]。しかしその4日後、スタジオとトッド・フィリップスは、ギブソンの出演は中止になったと発表した。フィリップスは「自分はメルはこの映画に最適だと考え、ワーナー・ブラザーズの社長の同意も得た。しかし、映画製作というものは多くの人との協力によって成り立つものである。メルの出演に関してはキャストとスタッフの全面的支援が得られなかった」と語った[16]。メルが演じる予定だった役は『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』でブラッドレイ・クーパーと共演したリーアム・ニーソンが引き受けることとなった[17]。
11月、ジェイミー・チャンがスチュの婚約者役で出演することが明らかになり、同時にタイトルが『The Hangover: Part II』に変更された[4]。また、フィリップスへのインタビューでマイク・タイソンの再出演が判明した[6]。他に、ポール・ジアマッティがキャストに加わることも報じられた[7]。更に後日、クリーンエネルギーの演説をタイを訪れていた元アメリカ合衆国大統領のビル・クリントンがカメオ出演の為に撮影に参加したことが伝えられた[18]。しかしエド・ヘルムズは、クリントンはただ単に現場を訪れただけだったと主張し、もしも映画に登場するなら驚くと語った[19]。
12月、ブライアン・カレンも再出演することが報じられた[5]。また同月、スタントシーンの撮影中に車両事故が発生し、オーストラリア出身のスタントマンのスコット・マクリーンが重症を負い一時昏睡状態となった[20]。
ポストプロダクション[]
フィリップス監督の『恋愛ルーキーズ』、『ハングオーバー!』、『デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜』にも参加したクリストフ・ベックが本作でも作曲する[21]。
2011年4月、『バラエティ』は入れ墨師役で出演していたリーアム・ニーソンのカメオ・シーンが全てカットされ、ニック・カサヴェテスが代演すると報じた。フィリップスによると、編集しているときに再撮影の必要性が出てきたが、二ーソンは Wrath of the Titans の撮影の為に参加不可能であった為、このような処置を取ったと言う[8]。
サウンドトラック[]
テンプレート:Infobox Album サウンドトラック盤は2011年5月23日に発売された。
テンプレート:Track listing
公開[]
2011年5月19日にカリフォルニア州ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアターでプレミアが行われた[22][23]。
マーケティング[]
2011年2月にティーザー予告編がオンラインで公開された[24]。全長版の予告編は4月に公開された[24]。同月、ワーナー・ブラザーズは映画『ミッション: 8ミニッツ』に本作の予告編を付属させたが、PG13の同作品にR指定要素のある予告編を付けるのはMPAAの規則違反とされ、取り除くこととなった[25]。
タトゥ訴訟[]
2011年4月、入れ墨師のS・ヴィクター・ウィットミルがワーナー・ブラザーズに対して訴訟を起こした。映画ではスチュがマイク・タイソンの入れ墨のコピーを彫られるのだが、それは無断使用であるとして入れ墨をデサインしたウィットミルはワーナー・ブラザーズに使用場面のカットと損害賠償を求めた[26]。ワーナー・ブラザーズはウィットミルとの示談に失敗した場合には、ホームメディアの発売の際にデジタル処理を施して入れ墨を変更するつもりであった[27]。2011年6月、ワーナー・ブラザースとウィットミルとの示談が成立した。示談の内容は明らかにされなかった[28]。
評価[]
興行収入[]
『ハングオーバー!!』は2011年7月3日時点でアメリカとカナダで2億4652万8000ドル、その他の国々で2億8320万0000ドル、全世界で5億2972万8000の興行収入を得ている[1]。公開初週末に全世界で1億7780万ドルを稼ぎ、『ザ・シンプソンズ MOVIE』(1億7090万ドル)の記録を破ってコメディ映画史上最高の初動記録となった[29]。
- アメリカ合衆国とカナダ
北アメリカでは戦没将兵追悼記念日を控えた週末となる2011年5月26日木曜日に公開された[30]。2600館で深夜に興行がスタートして1040万ドルを稼ぎ、R指定映画の深夜初動記録としては『パラノーマル・アクティビティ』(2007年)の630万ドルを塗り替えた[30]。初日昼には1015館増えた3615館での公開となり[31]、さらに2120万ドルを稼いで公開初日全てで前作(1670万ドル)のそれの倍近くとなる3160万ドルを稼いだ[30][32]。この数値は更に2つの記録を破っており、『セックス・アンド・ザ・シティ』(2008年)の2670万ドルを超えて、実写コメディ及びR指定コメディとしては最高の初日興行収入である[30][32]。出口世論調査によると、公開日の観客のうちは51%が女性で、そして41%が18ないし24歳であった[30]。5月27日金曜日にはさらに前日から5%下げた3000万ドルを稼ぎ、金曜日の実写コメディの興行収入では最高となった [33]。公開初週末3日間(金曜日から日曜日)では8594万6294ドル、1館あたり2万3775ドルを稼ぎ[1]、コメディ映画としては『ザ・シンプソンズ MOVIE』の7400万ドルを抜いて史上最高[30]、R指定映画としては『マトリックス リローデッド』の9170万ドルに次いで史上2位の記録となった[34]。戦没将兵追悼記念日を含む4日間では1億340万ドルを稼ぎ、史上4番目に高い記録となった[35]。しかしながら2週目末の興行収入は64%減らした3140万ドルであり、前作の2週目末の下落率の27%よりも大きくなった[36][37]。
- 国際市場
『ハングオーバー!!』は2011年5月26-29日に世界40カ国、5170館で公開が始まった[30]。金曜日から月曜日までの週末に、前作の3倍以上となる6030万ドルを稼いだ[35]。最も高い初週末興行収入は、920スクリーンで公開されたイギリスの1040万9017ポンド[38](1720万ドル[39])であり、同国の米国コメディ映画の初動成績としては史上最高[40]、2011年公開映画としても『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の1163万4860ポンド[41](1890万ドル[42])に次いで2番目に高い初動となった。オーストラリアでは1210万ドルを稼ぎ、MA指定作品としては『セックス・アンド・ザ・シティ』の記録を破った [43]。
批評家の反応[]
本作は評論家からは概ね否定的な評価を受けた。Rotten Tomatoesは210のレビューで35%の支持率で、10点満点で平均点は5.0点となり、「1作目と比べてより残酷で、暗く、だらしないカーボンコピーであり、オリジナルをヒットにさせる要因となった意外性(面白さの大部分)が欠いている」とまとめられた[44]。また、Metacriticでは40のレビューで100点満点中44点となった[45]。
参考文献[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 “The Hangover Part II”. Box Office Mojo. imdb.com. 2011年7月3日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 Fleming, Michael (2010年3月30日). “Warners Locks Cast Into `Hangover' Deals”. Deadline Hollywood Daily. Mail.com Media Corporation. 2010年3月30日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 de Semlyen, Phil (2010年10月4日). “Todd Phillips On The Hangover 2”. Empire. 2010年10月13日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 McNary, Dave (2010年10月24日). “Jamie Chung joins 'Hangover Part II'”. Variety. 2010年10月25日閲覧。
- ↑ 5.0 5.1 Fisher, Russ (2010年12月10日). “Casting Bits: Carey Mulligan in ‘Shame,’ Bryan Callen in ‘The Hangover Part II,’ Lily Collins in ‘The Mortal Instruments’ and Miles Elliot in ‘Spider-Man’”. /Film. 2010年12月10日閲覧。
- ↑ 6.0 6.1 Walters, David (2010年11月). “Todd Phillips Gets His Due”. Details. 2010年11月13日閲覧。
- ↑ 7.0 7.1 Flemming, Mike (2010年11月12日). “Paul Giamatti Set For 'Hangover II'”. New York. 2010年11月13日閲覧。
- ↑ 8.0 8.1 Sneider, Jeff (2011年4月8日). “Neeson 'Hangover' cameo cut, re-shot”. Variety. 2011年4月9日閲覧。
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- ↑ Chavez, Kellvin(2009年7月21日). “Exclusive: 1-1 With Zach Galifianakis On G-Force”. Latino Review 2010年10月12日閲覧。
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- ↑ Weintraub, Steve 'Frosty' (2010年6月5日). “Exclusive Interview: Director Todd Phillips on PROJECT X, DUE DATE and THE HANGOVER 2”. Collider. 2010年10月13日閲覧。
- ↑ Goodson, Molly(2010年10月11日). “First Pics: The Hangover Cast Reunites For the Sequel!”. Popsugar 2010年10月15日閲覧。
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- ↑ “June 3–5, 2011 Weekend”. 2011年7月4日閲覧。
- ↑ “'The Hangover II' opens to £10m at UK box office”. Box Office Mojo. 2011年6月24日閲覧。
- ↑ “United Kingdom Box Office May 27–29, 2011”. Box Office Mojo. 2011年6月24日閲覧。
- ↑ “Box Office: 'Pirates' Beats 'Kung Fu Panda 2' and 'Hangover Part II' Foreign Debuts With Another $122.8 Million”. The Hollywood Reporter. 2011年6月24日閲覧。
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- ↑ Gray, Brandon (2011年5月31日). “Around-the-World Brief: 'Pirates' Booty Grows, 'Hangover,' 'Panda' Sequels Open Strongly”. Box Office Mojo. imdb.com. 2011年6月1日閲覧。
- ↑ “The Hangover Part II Movie Reviews”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2011年5月31日閲覧。
- ↑ “The Hangover Part II Reviews, Ratings, Credits”. Metacritic. 2011年5月31日閲覧。
外部リンク[]
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