スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス | |
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Star Wars Episode I: The Phantom Menace | |
監督 | ジョージ・ルーカス |
脚本 | ジョージ・ルーカス |
製作 | リック・マッカラム |
製作総指揮 | ジョージ・ルーカス |
出演者 |
リーアム・ニーソン ユアン・マクレガー ナタリー・ポートマン ジェイク・ロイド イアン・マクダーミド |
音楽 |
ジョン・ウィリアムズ ロンドン交響楽団 |
編集 |
ポール・マーティン・スミス ベン・バート |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1999年5月21日 1999年7月10日 2012年2月10日予定(3D) |
上映時間 | 133分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
製作費 | $120,000,000 |
興行収入 | $924,317,558 |
前作 | エピソード6/ジェダイの帰還 |
次作 | エピソード2/クローンの攻撃 |
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(Star Wars Episode I: The Phantom Menace)は、1999年のアメリカ映画。SF映画。
概要[]
スター・ウォーズシリーズの4番目に発表された映画で前作から16年振りに製作された。ジョージ・ルーカスにとっては『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で一度監督業から撤退して以来22年ぶりの監督作でもある。タイトルは全シリーズ中で唯一原題をカタカナ化した邦題となっている。 ファントムは「亡霊」、メナスは「脅威」の意味であるため、「見えざる脅威」という意味になる。これは、その後勢力を拡大してゆく銀河帝国と皇帝が、誰にも知られることなく銀河共和国の中に入ってきたことを意味すると思われる。
本作を含めた新3部作の主人公となるアナキン・スカイウォーカーの少年時代を描いたエピソードで、悪役としてダース・シディアスやその弟子のダース・モールが登場する。
『ターミネーター2』や『ジュラシック・パーク』などで培われたILMのデジタル映像技術がふんだんに注ぎ込まれ、非人間型エイリアンやドロイドのほとんどがCGで描かれている。ヨーダは旧作と同じパペットで表現されたが、全身を映すカットのうち数カットでフルCGのヨーダが描かれた。また一見ライブショットに見えるシーンもほとんどが背景合成やデジタル加工、果ては俳優の目線修正などが行われており、ルーカス自身「自分の初めてのアニメーション作品」と称している。また一部で試験的にHD24Pによるデジタル撮影が行われており、次作『エピソード2/クローンの攻撃』にて全面的に導入された。 旧三部作をきっかけに、全世界の映画館が「ドルビーステレオシステム」を導入した。その関係で、今作がドルビーデジタルサラウンドEXの世界初の映画となった。
スター・ウォーズシリーズの続編ということで封切り後の5日間での全米興行収入は3億ドルという見解が多かったが、実際は1.05億ドルに終わった[1]。ただ、それでも最終的には全米で4.3億ドルの興行収入を挙げ、1999年に公開された映画の中ではトップに輝いた[2]。
テンプレート:ネタバレ
ストーリー[]
遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
銀河共和国の政治は腐敗の道を進んでいた。辺境惑星と貪欲なヌート・ガンレイ率いる通商連合の間で貿易関税率をめぐる論争が繰り返されていた上、汚職が進む元老院は本来の機能を失い、政局は混沌の極みにあった。業を煮やした通商連合が惑星ナブーを見せしめとして威嚇包囲するに至り、元老院最高議長フィニーズ・ヴァローラムは、共和国の守護者ジェダイに助力を求める。
ジェダイマスターのクワイ=ガン・ジン、パダワンのオビ=ワン・ケノービが、惑星ナブーと通商連合の紛争を仲裁するために、特使としてナブーに派遣された。二人は拘束寸前であったナブー元首アミダラ女王を救出し惑星を離脱するも、敵の追撃で船が損傷。修理の為、砂漠の惑星タトゥイーンに降り立つ。
ジャンク・パーツ屋に訪れた一行は、幼い奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーに出会う。アナキンのポッド・レースでの並外れた才能を感じたクワイ=ガン・ジンは、それが「フォース」の力で、彼に潜在するフォースは並居るジェダイを遥かに凌ぐほど強大であることに気付く。ポッド・レースの賭けに勝ったクワイ=ガン・ジンは船のパーツを手に入れると共にアナキンを奴隷から解放し、ジェダイになる道を提示する。母は奴隷のまま自由を得る事は出来ず、「ジェダイになって、必ず助けに来る」と母に誓ったアナキンは、惑星コルサントに向かうジェダイ・アミダラ一行に加わる。その折、一行は謎の人物ダース・モールの襲撃を受ける。
スタッフ[]
- 監督:ジョージ・ルーカス
- 製作:リック・マッカラム
- 製作総指揮:ジョージ・ルーカス
- 脚本:ジョージ・ルーカス
- 撮影:デヴィッド・タッターサル
- VFX:ILM
- VFXスーパーバイザー:デニス・ミューレン、ジョン・ノール
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- 効果音:ベン・バート
- 字幕:戸田奈津子
- 吹替翻訳:平田勝茂
- 吹替演出:佐藤敏夫
キャスト[]
- クワイ=ガン・ジン:リーアム・ニーソン(吹替:津嘉山正種)
- オビ=ワン・ケノービ:ユアン・マクレガー(吹替:森川智之)
- アミダラ女王:ナタリー・ポートマン(吹替:坂本真綾)
- アナキン・スカイウォーカー:ジェイク・ロイド(吹替:矢島晶子)
- シミ・スカイウォーカー:ペルニラ・アウグスト(吹替:鈴木弘子)
- ヨーダ:フランク・オズ(吹替:永井一郎)
- パルパティーン元老院議員:イアン・マクダーミド(吹替:小林勝彦)
- ダース・シディアス:イアン・マクダーミド(吹替:坂口芳貞)
- シオ・ビブル:オリバー・フォード・デイビス(吹替:阪脩)
- パナカ隊長:ヒュー・クオーシー(吹替:梁田清之)
- ジャー・ジャー・ビンクス:アーメド・ベスト(吹替:田の中勇)
- C-3PO:アンソニー・ダニエルズ(吹替:岩崎ひろし)
- ダース・モール:レイ・パーク、ピーター・セラフィノイス(声)(吹替:山路和弘)
- バローラム最高議長:テレンス・スタンプ(吹替:金尾哲夫)
- メイス・ウィンドゥ:サミュエル・L・ジャクソン(吹替:玄田哲章)
- ワトー:アンドリュー・セコム(吹替:麦人)
- R2-D2:ケニー・ベイカー
- ウォルド:ワーウィック・デイヴィス
- ブロナー・ギャラガー
- ソフィア・コッポラ
- 侍女サーベ(アミダラ女王の影武者):キーラ・ナイトレイ
受賞歴[]
- サターン賞
- 受賞:最優秀衣装賞、最優秀視覚効果賞
- ノミネート:最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀メイクアップ賞、最優秀若手男優女優賞、最優秀SF映画賞
- MTVムービー・アワード
- 受賞:最優秀アクションシーン賞
- ノミネート:ベストファイト賞、最優秀悪人賞
- ゴールデンラズベリー賞
- 受賞:最低助演男優賞(ジャー・ジャー・ビンクス)
- ノミネート:最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞、最低スクリーンカップル賞
関連商品[]
米国[]
関連商品は玩具、出版、ゲームは好調だったが、アパレルではウォルマートに50万ドル分の夏期衣料をキャンセルされる結果となった[1]。
他にもプラモデル、食器などが不振に陥り、1999年における米国の関連商品の売り上げは1億ドル程度に終わった[3]。(ちなみに『エピソード4/新たなる希望』は1978年のケナー社のみで2億ドルの売上である[4])。関係各社からは「期待外れ」と言われ[1]、ルーカスライセンシング社は「失敗」とした[3]。
トイザラスによると「ルーカスフィルムは455フィート(139m)のホームランを出した。しかし世間は700フィート(213m)のホームランを期待していた。700フィートのホームランなど現実感があまりにもなさすぎる」とのこと[1]。
『スター・ウォーズ』というブランドを過信したルーカスライセンシング社は本作の商品化契約をする各社に過大なミニマムギャランティ(最低保証。商品化の際に最低限払うロイヤリティー)を要求した。各社はこれを受け入れたものの、ギャランティを回収しようと大量に商品を供給した。この結果、消費者は多すぎる商品に嫌気がさし、多大な在庫を生んだ[3]。
『エピソード2/クローンの攻撃』ではこの「教訓」を受けて、ギャランティが「(ルーカスライセンシング社は)現実的認識を持つようになったと実感させられる額」になった[3]。
日本[]
ペプシコやレゴだけでなく永谷園、明治製菓などが相次いでライセンスを取得したことで、日本でも関連商品のバリエーションが大幅に増えた。
漫画版[]
月刊コロコロコミック(小学館)で麻宮騎亜による漫画版が前後編構成で掲載されたが、スターウォーズの日本でのコミカライズはこれが唯一である。
トリビア[]
- 会議場の場面で、議席に座っているE.T.の一団が確認できる。ちなみに、『E.T.』には、ハロウィーンの仮装としてヨーダが登場する場面がある。
- エンドロールが全て終わり、音楽も終わると、しばらくの空白の後にダース・ベイダーの呼吸音が流れる。
- ポッドレースの部分には映画『ベン・ハー』のオマージュが散見される。
- ポッドレースで賭けに負けたアナキンの元主人は、破産と言っているがクワイ=ガン・ジンからアナキンの賞金を全て貰っているので、破産はしていないはずである。
脚注[]
テンプレート:スター・ウォーズ・シリーズ テンプレート:ジョージ・ルーカス
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