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アルフ
ALF
ジャンル シットコム
放送時間 (24分)
放送期間 1986年9月22日1990年3月24日(102回)
放送国 Flag of the United States Flag of Japan
制作局 NBC
プロデューサー Tom Patchett
Paul Fusco
出演者
外部リンク NHK海外ドラマ「アルフ」

アルフ』 (ALF) は、アメリカ合衆国NBC制作のテレビドラマUFOごと落下してきた宇宙人が居候となるというホームコメディドラマ

本国では1986年から1990年まで放送。日本ではNHK教育で、一部エピソードを除き1989年から1995年までに放送され、2008年から2010年までに全話が初めて放送された。

概要 編集

アメリカNBCで1986年から1990年まで放送。全4シーズンで102話、日本未公開が2話あったが、2009年に公開された(後述)。ALFとは Alien Life Form地球外生命)の略であり、主人公アルフが地球に来てからのニックネーム。本名はGordon Schumway。

日本では、NHKNHK衛星第2テレビを開始した際に放映。吹き替えに所ジョージ小松政夫などを起用する。地上波のNHK教育では、1回目の放送が1989年から1995年3月まで不定期に放送された。翌月の1995年4月開始の放送で改めて連続的に放送され、1997年4月まで全100話を放送した。上記を含め、1990年代で地上波放送が3回ある。字幕放送も行われている。

ソフト化が困難だといわれていたが、2009年8月に日本語吹き替え版DVDが発売された。[1]また、セカンド・シーズン コレクターズBOXでは日本未公開だった2話(Part1、Part2に分けられているため実質1話)がおよそ14年ぶりに所ジョージと小松政夫によって新たに吹き替え収録される[2]。なおこの未公開エピソード「アルフのクリスマスプレゼント」は、前編が2009年12月14日、後編が2009年12月21日にそれぞれNHK教育テレビで初めて放送された。アメリカでもDVD化はされているがシンジケート版で、画質が低かったり一部撮りなおしが行われていたりする。また、収録されていないエピソードも複数ある。このアメリカ版DVDは、リージョン1(アメリカ、カナダ)で、英語オリジナル音声のみの収録である。

TVシリーズの最終回はアルフが軍に捕獲されたところで終了する。シリーズ終了の6年後、最終回に続くほんとうの最終エピソードとして1996年アメリカで95分のストーリー「アルフ ファイナル・スペシャル(PROJECT: ALF)」を制作、放送され、日本では「アルフのクリスマスプレゼント」の放送の翌年2010年12月31日に「幻の最終回」と称して初めて放送された。内容はシリーズ本編と比べコメディ要素が少ない軍事サスペンスタッチの作風で、NHKの海外ドラマ・スタッフブログでは「本格的なSFドラマや映画のトリビア、アメリカ社会や政治の世界にまつわるささやかなブラックユーモアがいっぱい」と紹介されている。

2011年1月28日、第1話から第13話まで収録したDVDセット「アルフ1」が発売された。

あらすじ 編集

ロサンゼルスに暮らす一家と、その居候となった宇宙生物が繰り広げる騒動を笑いと涙で描くコメディー。ある日の穏やかな夜、ウイリーがいつものようにガレージで趣味のアマチュア無線で交信を始めると、突然空から宇宙船が落ちてくる。中にいたのは毛むくじゃらの宇宙人だった。

登場人物 編集

アルフ編集

本名はゴードン・シャムウェイ。一部の回ではフルネームとしてゴードン・アルフ・シャムウェイと呼ばれた。メルマック星で警備を担当する宇宙飛行士だったが、メルマック星は大規模な核戦争によって爆発し滅亡してしまったため宇宙船で脱出し、飛行中にロサンゼルス近郊に住むタナー家のガレージに墜落。そのままタナー家の居候となった。「ファイナル・スペシャル」によるとメルマック星は1985年に爆発し、タナー家に来たのはその1年近く後である(放送開始は1986年)。

毛むくじゃらで毛は茶色(本人曰く「ロイヤルブラウン」)、背は1m余と低い。1756年10月28日生まれ。さそり座。228歳という年齢(メルマック星人の寿命は650歳)とは不相応に性格は子供っぽく、お調子者で大食漢。ネコのエサまで食べる。やること成すこと無茶苦茶で様々な騒動を巻き起こすトラブルメーカー。内臓は10個しかなく、そのうちの8個が胃。歯は上下各2本。尻尾がある。好物はで、メルマック星では猫は食用動物という設定である。地球に来てからは食べていない。なお、メルマック星人の平均体温は68度である。58年間婚約していた彼女(名前はルビー)がいたことも。婚約解消となった次の日に恋に落ちるがまた傷つくのが怖いと理由でアプローチできず、18年間待ってやっとデートに誘った次の日にメルマック星が爆発するという辛い過去もある。

数々のトラブルも育った星の文化の違いだと解釈すれば、その知能は高く、精神分析の本を読解し、ユング派を意外と的確に批判したり、独特の感性で優れたラブレターを代筆したり、無線をあっという間にオーストラリアまで交信できるように改良している。またテレビのホームドラマの脚本やゴシップ誌の記事を執筆したこともあり、英語のほかにはスペイン語も喋れる。日本語版では第18話のこのシーンで所ジョージがスペイン語で吹き替えをした。また、クリスマスツリーを買った時には日本語の説明書が読めると自負していた。言語能力はインプット、アウトプットともに非常に高いといえる。ジョークのセンスも抜群で、パーティでは人気者に。

第26話では宇宙船の要領で飛行機の操縦をし、家族旅行に行ったタナー家を救ったこともある。電話や手紙で意見を主張することが大好きで、テレビのトークショー等に意見を述べている。第4話では大統領に電話するためエアフォースワンに無線したことがある。

特筆すべきはその金銭感覚で、金遣いが荒くウィリーのクレジットカードを勝手に使用するので、タナー家はアルフのためにローンを三つも組むほど家計が逼迫し、リンも志望する大学を変更するはめになった。普段はマイペースで冷静な性格だが、競馬やネット株取引などで大きな損失を出すと、我を忘れて取り乱すのが特徴。資本主義を皮肉っていると推測される。

感受性が強く、自分の責任でペットのアリや、心臓の弱い親戚のおじさんを死なせてしまったときは深く落ち込んでいた。またアルフの両親は結婚してからアルフを生んでおり(メルマックでは恥ずべきことらしい)、深くショックを受けたこともある。さらにメルマック星には存在しなかった地震に遭遇したときもショックを受け、独自の悟りの境地に達したほどである。

物をたくさん壊すので危なっかしいと思われるが、二人の弟の世話をした経験があり(貧しい星磨きの長男として生まれたらしい)赤ちゃんの世話はとても上手い。さらに家事全般を器用にこなし、朝食に豪華なフランス料理を作ったり、掃除をしたこともある(第27話)。また音楽にも強く、第8話でプロモーションビデオを作ったときはギターベースピアノドラムサックスなど多くの楽器を演奏した。

また周りの人たちに対して優しい一面を見せることもよくあるが、皮肉にも普段のイタズラ好きが災いして身に覚えのない事件が起こったときにガセネタだと信じてもらえなかったり、真っ先に犯人だと疑われたり、罪をかぶせられたりすることがしばしばある(特にオクモニック家絡み)。第3話で逃げ出した飼い猫ラッキーを探そうとして外出し、動物保護施設(animal shelter)に捕まったことがあった。

大食漢の側面を持っており、ウィリーからダイエットをするようたしなめられ実行させられたこともあった。しかし極度なダイエットをさせたことで、アルフの中にあるウルフという原始人の本能を呼び覚ましてしまい、ひと騒動を起こしてしまったことがある。

タナー家編集

ウィリー・タナー
タナー家の主。職業はソーシャルワーカー。気弱だが性格はとても良く、真面目で家族思いである。ミドルネームはフランシス(「顔と全然合ってないな~」とアルフに笑われた)。
アルフを外部の人間に発見されないようかくまっているが、アルフの巻き起こす様々な騒動に巻き込まれ、神経をすり減らしている。アマチュア無線を趣味としており、近所で自主パトロール隊を作った時には無線機器を提供した。
アルフはウィリーのことを「頭がよく、とても親切でいい人」と評しており、数々のエピソードでその信頼の深さが伺える。
一見インドアに見えるが、若い頃貨物列車に飛び乗って旅をしたり、タナー家の先祖の財宝を見つけに砂漠に出かけたりと意外と冒険好き。少年時代はボーイスカウトに所属していた。
アルフが大統領に無線で交信した時、脅迫と間違えられてFBIに逮捕された。
ケート・タナー
ウィリーの妻。夫とは対照的に気が強く、よく部屋を散らかすアルフに対しては最も厳しい。若い時は非常にモテていたようだ。
アルフにとって家族の中で最も恐れている存在で、アルフがダイエットのしすぎで記憶をなくし、原始人のようになってしまったときすらも「ケート」という単語を聴いた瞬間怯えだし、「その名前嫌い。なぜかは分からん。」と敏感に反応していた。しかしアルフを厳しく叱るのはケートよりもウィリーの方がずっと多い。
リン・タナー
タナー家の長女。第1話では16歳。大学生の恋多き娘で、活発な性格でボーイフレンドもラッシー、トカゲくん、エディ、ロバートなど多い。アルフにまで一度告白されたことがある。アルフとは仲がいい。
第18話までは歯の矯正をしていた。大学で現代アートを勉強していたことがある。
自動車の運転免許を持っているが、車を運転する時に限って「なぜか車が調子が悪くなる」「故障する」「アルフの騒動が発生する」などで車で出かけることができない。
ブライアン・タナー
タナー家の長男。第1話では6歳。じき7歳。小学生。素直な性格でアルフの一番の友達。2人でよくいろいろないたずらや遊びをしている。しかし次第に成長して行き、「遊び」という名目でアルフにいいようにこき使われることは少なくなった。なお、アルフがタナー家に住めるように計らったのはブライアンである。アルフが想像した未来では女マフィアの気の弱い夫になっていた。
エリック・タナー
タナー家の次男。赤ちゃん。第76話で誕生。アルフが想像した未来では売れっ子コメディアンや幼児番組の過激なお兄さんになっていた。
ラッキー
タナー家で飼っている猫(キジ白)。オスらしい。アルフは隙あらば彼を食べようと画策している。しかしアルフ自身は冗談でやっているつもりであり、ラッキーもそれを知っているためか、籠やボストンバッグに入れられるなどしても至って余裕な態度を見せている。最期は食べられることなく、天寿を全うした。

タナー家の親戚編集

ドロシー・ハリガン・ディーヴァー
ケートの母。たまにタナー家に遊びに来る。
ケートと親子問題で争った時、アルフが仲裁役を買って出た。タナー家以外でアルフの存在を知るひとり。
アルフとは犬猿の仲で「月から来たモップ」「金髪のカバ」と呼び合っているが、お互い憎み合っているわけではない。
きれい好きで、アルフが座っていたところにはクリーナーで掃除してから座る。アルフを励ますパーティでアルフにあげたプレゼントもクリーナーだった。
ウィザー・ディーヴァー
ドロシーの再婚相手。優秀なクラリネット奏者で各地でツアーを行っている。一目惚れをしたウィザーに対し、ドロシーは冷たくあたっていたが、アルフの仲介により素直に、やがて結婚に至った。このときはアルフの存在は知らなかったが、後に夫婦喧嘩してタナー家にやってきた際、アルフに出会う。
ニール・タナー
ウィリーの弟。妻のマーガレットと離婚したことをきっかけとしてタナー家に居候していた際にアルフと出会う。その後はタナー家の側にアパートを借りて暮らしている。ウィリーに弟がいることは第12話や第13話など初期から言及されていたが、登場したのが第83話と遅かったため、登場回数は少ない。第25話「我が家のゴキブリ騒動」ではウィリーの弟の名はロドニーであり、設定が曖昧だった。ミドルネームの可能性もあるが、ウィリーは二人兄弟なので別の弟ではない。
自分の意見が主張できない気弱な性格で、たびたびウィリーに注意されている。我侭な妻マーガレットに家政婦のようにこき使われても我慢し続けた忍耐力の持ち主でもあり、そのため料理や家事の腕はケートよりも優れている。アルフがタナー家を家出しニールのアパートに居候した際は、アルフのハチャメチャな行動にさすがのニールも耐え切れず、アルフをアパートに置いて夜逃げしてしまった。
アルバート
リンとブライアンのおじさん。40話にてタナー家に遊びに来る。もともと気難しい人だったようだが、初登場のこの回で優しくなっていた模様。心臓発作の持病がある。

オクモニック家編集

トレバー・オクモニック
通称「オクモニックのおじさん」。かなり特徴的なタナー家の隣人。常に太い葉巻を吸っている。
タナー家とは持ちつ持たれつの関係で、タナー家にはかなり迷惑をかけているが悪気は無く、実際はいい人。アルフの存在は知らないがアルフの方はよく知っており、笑いのネタにしている。また、ドジャースファンでもある。
ハンティングが趣味で、自宅に巨大なムースの頭部の剥製がある。従軍経験があり、戦闘機乗りだったこともあって26話では自らDC-3を操縦している。海老のアレルギーがある。
ラケル・オクモニック
小太りのヒステリックなおばさんで、トレバーの妻。2人は常に夫婦漫才をやっているよう。そしておせっかい屋。近所の噂話を触れ回ることも多く、詮索好きな性格や双眼鏡で近所をのぞくことなどはアルフと共通する。
アルフの存在は半信半疑であるが、アルフのほうはよく知っていてネタにしている。一度アルフと対面し、ショックで家に引きこもってしまったが、アルフが間接的にラケルと話をして救った。
第2話でタナー家に押し入った泥棒がアルフに遭遇した際には、彼女がアルフに似ていた(鼻がでかい等)ことで騒動がおさまった。
ジェイク・オクモニック
トレバーの弟の息子。父が警察の厄介になっている間だけ預かっていた。
性格は陽気でやんちゃな少年。ブライアンを子分扱いし、リンを見かけるたびにナンパしているが常に失敗。偶然アルフと顔を会わせ、最初は驚いていたが後に良き友人になる。
父親と一緒に物を修理していた経験があり、メカニックとしての才能がある。ミキサーに天体望遠鏡、自動車まで修理することができ、ウィリーは「小さな修理屋さん」と賞賛した。
イレーン・オクモニック
ジェイクの母でニューヨーク在住。盗癖があり、治るまではジェイクとは一緒に住まない約束をしている。ジェイクを呼び戻そうとトレバーの家に滞在するが、問題の癖が改善されておらず、お互い不本意ながら別居を続けることになった。

その他の地球人編集

ジョディ
アルフの大好きなガールフレンド。外出恐怖症でロサンゼルスで孤独な生活を送っている。アルフとはラジオの悩み相談で知り合う。視覚障害者で、アルフがエイリアンであることを知らずに、いつもぼろいセーターを着た人だと思って付き合っている。アルフはジョディの前では、精一杯彼女のために奮闘する。6話などに登場。
バート
とても辛口なご近所のおばさん。「バッカじゃない?」とトレバーに喧嘩を売った。32話に登場。
ブランドン・ターティコフ
テレビ局のプロデューサー。「視聴率ってなに」や「なんてったってコメディアン」に登場。アルフに「ポルカジャンボリー」(国内では「ポルカで騒ごう」)の視聴率を操作され、そのとばっちりを受けた。
レニー・スコット
アルフを目撃したラケルが、その存在を訴えるために出演したワイドジョーの司会者。かなりすっとぼけた性格。放送局に直接電話をかけたアルフとも話をした。
ラリー(Dr.ローレンス・ダイクストラ)
ウィリーの友だちのカウンセラー。初登場は第20回。アルフが落ち込んだ時や、その悪戯が手におえなくなった時、タナー家に診察しに来る。腕はいい。
ティファニー
「アルフのクリスマスプレゼント」に登場した8歳の女の子。病弱で余命幾許もないと医者に言われている。病院の子供たちへのプレゼントに紛れ込んで連れてこられたアルフと直接会い、生きる勇気をもらう。

メルマック星人編集

いずれも「いとしのロンダ」に登場。

ロンダ
アルフのメルマック時代のガールフレンド。一目ぼれしたアルフがやっとのことで初デートにこぎつけたその日、メルマックは爆発した。「あそびたガ~ル」として有名だったらしい。
スキップ
アルフのメルマック時代の友達。メルマック消滅後、宇宙船でロンダとともにアルフを探している。一人称は「ボクちゃん」。
リック
スキップと同じくアルフの友だちで冷かし屋。メルマック消滅後、レストランのウエイトレスであるステラと結婚し、水星でイグアナの皮の店を経営しているらしい。

用語編集

メルマック星人
メルマック星に住んでいた人類。見た目は男女ともにアルフと大差はない。メルマック星の爆発により、生き残ったものはアルフ同様に宇宙を放浪しているようである。75年に一度、夜中だけ性格が悪魔的に変わるという特性を持つ。
食べすぎで太っても体の体形は変わらず、体内の密度のみが高くなり最後には爆発する「急性カラダ爆発」という恐ろしい病気がある。また、綿を食べると精神が高揚し中毒症状になることもある(薬物中毒メタファー)。
アルフはゲップを連発するが、ゲップはメルマックでは正しいマナーらしい。
メルマック星人がしゃっくりをするとソニックブームのような衝撃波が発生し、食器などが破壊される事がある。また、しゃっくりが続くと死亡する恐れがあり、メルマック星の民間療法として「ネコジュースを飲む」か「生のホウレンソウを食べる」方法が存在する。
また、寿命は650歳と固定であり、寿命を迎える1年前になるとクレジットカードの使用が禁止される。また、死の1週間前には形見を分ける(アルフの発言より)。さらに、死はメルマックではめでたいこととされる。
イグアナヘビネコとかげなどが食用動物として扱われる。また、靴に入ったプリンや、コガネムシのソテーなどの食文化がある。食品添加物は存在しない。その一方でヨーグルトカーワックスをかけて食べたりもしている。

製作 編集

アルフの製作は技術的に困難を伴うものだった。タナー一家を演じた四人の俳優のほとんどが、撮影時の高レベルな緊張を認めている[3]

ウィリー・タナー役のマックス・ライトは、技術的に大変困難で会話のいいところを全部持って行ってしまう、無生物物体と一緒に演じるのは嫌だったと話していた[3]。ケート・タナー役のアン・シェディーンは、最後の撮影が終わった夜に挨拶すらせずに車で走り去っていくライトを述懐している。シェディーン自身も、「撮影でいい思い出はなかった…あれは技術的悪夢だった。極めて遅く、熱く退屈だった。30分の番組の撮影に20~25時間かかった」と述べている[3]。リン・タナー役のアンドレア・エルスンは、第2シーズンのあいだに大食症に悩まされた。エルスンは「アルフがもう一年続いていたら、全員気が狂っていただろう」と語っている[3]。ライトは後にアルフについてよりやさしく考えるようになり、2006年6月に「私がどう感じたか、あの日々がどうであったか関係ない、アルフは人々にたくさんの喜びを与えたんだ」と語っている[3]

出演者の中では唯一、ブライアン・タナー役のベンジー・グレゴリーは当初から番組に対して肯定的だった。理由は「出演料が高かったから」との事である。

フスコは彼が作ったキャラクターについて異常なほど秘密主義である。番組制作のあいだ、フスコは人形のアルフが異星人以外の何かであることを認めるのを拒んだ。製作にかかわる全員がいかなるアルフの秘密も持ち出さないように警告された。

番組終了以降に行われたキャストへのインタビューは、このシリーズがどのように製作されたかについて少しだけ明らかにしている。人形操作をする人たちが入る空間を作るため、セット全体が床に何十もの隠し扉を備えた上げ底のプラットフォームの上に構築された。隠し扉は何回もリセットしなくてはならず、一つのシーンの中で何度も移動することさえあった。そのために、各エピソードの撮影はスタジオの聴衆もなしに数時間を超えるものになった。

ポール・フスコは人形操作の主担当だった。彼は一方の手をアルフの口を操作するのに使い、もう一方の手で人形の手の片方を操作した。人形操作の二人目、リサ・バックリィはポールと一緒にステージの下にいて、アルフのもう一方の手をはめてそれを操作した。アルフの手は基本的に毛の生えた手袋だった。そして三人目のボブ・ファピアノがオフステージのRCコントローラを通じてアルフの顔面と耳の動きを操作した。彼らは協調して働いてアルフの動きを滑らかでそれらしいものにした。撮影のあいだ、フスコはアルフのキャラクターの声を演じるために、「Halo」をつけていた。これのすべてが撮影プロセスを大変にし、数え切れない失敗と撮り直しがあった。

アルフのメイン人形に不必要な擦れや裂け目ができるのを避けるため、リハーサルでは使い古された初期バージョンのアルフが使われた。出演者たちはそれを「ラルフ (Ralph) 」というニックネームで呼んだ。

アルフの撮影にはもっぱら人形が使われていたが、アルフが歩くシーンのみ、体の小さな俳優ミッチュ・メサローシュ (Michu Meszaros) が着ぐるみを着こんで演じた。初期のオープニングでアルフがカメラをセットした後に、タナー一家と一緒に写真に収まるために走っていくシーンなどである。また、一部の話ではアブラハム・ヴェルデュスコ (Abraham Verduzco) がスーツアクターを務めた。

キャスト 編集

右のカッコ内はNHK日本語吹き替え放送時の担当者。

サブタイトル 編集

第1話〜第37話とEp.1〜37はエピソード番号が一致するが、Ep.38・39が日本未公開であり、NHK放送時の第38話以降は2つずれている。
Ep.38・39(アルフのクリスマスプレゼント前編・後編)は、2009年12月14日と21日にNHK教育テレビで初めて放送された。

各話日本版サブタイトルEpisode原題
第1シーズン
第1話エイリアンがやって来たEp.1A.L.F
第2話留守番はまかせてEp.2STRANGERS IN THE NIGHT
第3話みんな猫が好きEp.3LOOKING FOR LUCKY
第4話アルフより愛をこめてEp.4PENNSYLVANIA 6-5000
第5話あなたも美しくなれるEp.5KEEPIN' THE FAITH
第6話すてきな夜をあなたにEp.6FOR YOUR EYES ONLY
第7話いとしのロンダEp.7HELP ME RHONDA
第8話君にささげるロックEp.8DON'T IT MAKE MY BROWN EYES BLUE
第9話明日に向かって飛べEp.9JUMP
第10話赤いスポーツ・カーEp.10BABY, YOU CAN DRIVE MY CAR
第11話ぼくは森の魔法使いEp.11ON THE ROAD AGAIN
第12話高くついたブランド物Ep.12OH, TANNERBAUM
第13話おばあちゃんが来たEp.13MOTHER AND CHILD REUNION
第14話ぼくの書いたシナリオEp.14LITTLE BIT OF SOAP
第15話ハロー宅配便ですEp.15I'VE GOT A NEW ATTITUDE
第16話私はだれでしょう(前編)Ep.16TRY TO REMEMBER (Part 1)
第17話私はだれでしょう(後編)Ep.17TRY TO REMEMBER (Part 2)
第18話南から来た少年Ep.18BORDER SONG
第19話75年目のこわい夜Ep.19WILD THING
第20話いたずらと友情Ep.20GOING OUT OF MY HEAD OVER YOU
第21話真夏の夜の悪夢Ep.21LOOKIN' THROUGH THE WINDOW
第22話ブライアンの学芸会Ep.22IT AIN'T EASY BEIN' GREEN
第23話孤独なギャンブラーEp.23THE GAMBLER
第24話ぼくは宇宙の科学者Ep.24WEIRD SCIENCE
第25話わが家のゴキブリ騒動Ep.25LA CUCARACHA
第26話すばらしい週末旅行Ep.26COME FLY WITH ME
第2シーズン
第27話昔のボクと今のぼくEp.27WORKING MY WAY BACK TO YOU
第28話夢のギリガン島Ep.28BALLAD OF GILLIGAN'S ISLAND
第29話お隣さんと大接近Ep.29TAKE A LOOK AT ME NOW
第30話ぼく悩んでますEp.30WEDDING BELL BLUES
第31話視聴率ってなにEp.31PRIME TIME
第32話パーティーの人気者Ep.32SOME ENCHANTED EVENING
第33話キミが一番美しいEp.33PRETTY WOMAN
第34話結婚式の変な伴奏Ep.34SOMETHING'S WRONG WITH ME
第35話夜汽車はロマンの香りEp.35NIGHT TRAIN
第36話ハネムーンをもう一度Ep.36ISN'T IT ROMANTIC
第37話夢のアルフ大統領Ep.37HAIL TO THE CHIEF
-アルフのクリスマスプレゼント(前編)Ep.38ALF'S SPECIAL CHRISTMAS (Part 1)
-アルフのクリスマスプレゼント(後編)Ep.39ALF'S SPECIAL CHRISTMAS (Part 2)
第38話隣に来た男の子Ep.40THE BOY NEXT DOOR
第39話裁判長殿は美人Ep.41CAN I GET A WITNESS?
第40話サヨナラおじさんEp.42WE'RE SO SORRY, UNCLE ALBERT
第41話タナー家の長い夜(前編)Ep.43SOMEONE TO WATCH OVER ME (Part 1)
第42話タナー家の長い夜(後編)Ep.44SOMEONE TO WATCH OVER ME (Part 2)
第43話君はボクの女神Ep.45WE GOTTA GET OUT OF THIS PLACE
第44話アイドルはぼくだEp.46YOU AIN'T NOTHING BUT A HOUND DOG
第45話がんばれブライアンEp.47HIT ME WITH YOUR BEST SHOT
第46話引っ越し大反対Ep.48MOVIN' OUT
第47話もう1人のぼくEp.49I'M YOUR PUPPET
第48話お酒はほどほどにEp.50TEQUILA
第49話みんなぼくの友達Ep.51WE ARE FAMILY
第50話タナー家は不滅ですEp.52VARSITY DRAG
第3シーズン
第51話お邪魔しま~すEp.53STOP IN THE NAME OF LOVE
第52話さらばタナー家Ep.54STAIRWAY TO HEAVEN
第53話居候がもう一人Ep.55BREAKING UP IS HARD TO DO
第54話ショーの迷司会者(前編)Ep.56TONIGHT, TONIGHT (Part 1)
第55話ショーの迷司会者(後編)Ep.57TONIGHT, TONIGHT (Part 2)
第56話僕は口の堅い宇宙人Ep.58PROMISES, PROMISES
第57話おかしな賞金稼ぎ(前編)Ep.59TURKEY IN THE STRAW (Part 1)
第58話おかしな賞金稼ぎ(後編)Ep.60TURKEY IN THE STRAW (Part 2)
第59話我が家のビッグニュースEp.61CHANGES
第60話屋根裏は青春がいっぱいEp.62MY BACK PAGES
第61話地球に仲間がいるぞEp.63ALONE AGAIN, NATURALLY
第62話天才手品師あらわるEp.64DO YOU BELIEVE IN MAGIC?
第63話ヒーローと呼んでEp.65HIDE AWAY
第64話イカサマは許さないEp.66FIGHT BACK
第65話プレスリーは生きているEp.67SUSPICIOUS MINDS
第66話赤ちゃんになりたいEp.68BABY LOVE
第67話アルフついに見つかるEp.69RUNNING SCARED
第68話ぼくはシラノ・ド・メルマックEp.70STANDING IN THE SHADOWS OF LOVE
第69話宇宙式厄払い教えますEp.71SUPERSTITION
第70話お嬢様お手をどうぞEp.72TORN BETWEEN TWO LOVERS
第71話映画を作ろうEp.73LIKE AN OLD TIME MOVIE
第72話さらば友よEp.74FUNERAL FOR A FRIEND
第73話暗やみなんか怖くないEp.75DON'T BE AFRAID OF THE DARK
第74話ジェイクのママがやって来たEp.76HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER, STANDING IN THE SHADOW?
第75話愛と悟りの日々Ep.77SHAKE, RATTLE & ROLL
第76話コウノトリの贈り物Ep.78HAVING MY BABY
第4シーズン
第77話ベビーシッター募集中Ep.79BABY COME BACK
第78話タナー家危機一髪Ep.80LIES
第79話二枚目はつらいねEp.81WANTED: DEAD OR ALIVE
第80話金の生る木はどこに…Ep.82WE'RE IN THE MONEY
第81話心の中をのぞいて見たいEp.83MIND GAMES
第82話奇妙なストレス解消法Ep.84HOOKED ON A FEELING
第83話ニールおじさんが来たEp.85HE AIN'T HEAVY, HE'S WILLIE'S BROTHER
第84話危うしアイドルの座Ep.86THE FIRST TIME EVER I SAW YOUR FACE
第85話グルメか友情かEp.87LIVE AND LET DIE
第86話記念パーティーの邪魔者Ep.88BREAK UP TO MAKE UP
第87話家出してみたものの…Ep.89HAPPY TOGETHER
第88話メルマック星の特効薬Ep.90FEVER
第89話危なっかしい招待状Ep.91IT'S MY PARTY
第90話なんてったってコメディアンEp.92MAKE 'EM LAUGH
第91話もういちど愛してEp.93LOVE ON THE ROCKS
第92話アートは僕にまかせてEp.94TRUE COLORS
第93話2回目の結婚式Ep.95GIMME THAT OLD TIME RELIGION
第94話バラ色のぼくの未来Ep.96FUTURE'S SO BRIGHT, I GOTTA WEAR SHADES
第95話スカーフいっぱいの愛Ep.97WHEN I'M SIXTY-FOUR
第96話タナー家の秘宝Ep.98MR. SANDMAN
第97話僕たちの地球を守ろうEp.99STAYIN' ALIVE
第98話ダイエット騒動Ep.100HUNGRY LIKE THE WOLF
第99話リンは大人になりましたEp.101I GOTTA BE ME
第100話(最終話)旅立ちの日Ep.102CONSIDER ME GONE

日本語版スタッフ編集

  • 台本:小寺陽子、滝沢ふじお
  • 演出:小山悟(第1、第2シーズン)、佐藤敏夫(第3、第4シーズン)
  • 効果:桜井俊哉
  • 調整:和田修、荒井孝、田中和成
  • 制作:東北新社

関連作品編集

アルフ ファイナル・スペシャル編集

『アルフ ファイナル・スペシャル』(原題 Project: ALF)は、『アルフ』の続編に当たるテレビ映画である。1996年にポール・フスコ・プロダクションズ(ポール・フスコとトム・パチェット) が独自に制作した1時間半のテレビ映画で、ABCで放送された(NBCは関わっていない)。タナー家などテレビシリーズの登場人物はアルフ以外登場していない。日本では未放送であったが、2010年12月31日18:00~19:35に「アルフ ファイナル・スペシャル」としてNHK教育で放送された。アルフの吹き替えはTV放映版同様所ジョージによる[4]

あらすじ編集

テレビシリーズから数年後、アルフはタナー家から離れ、空軍に囚われの身となっていた(タナー家について多くは語られないが証人保護プログラムによりレイキャビクに住んでいるらしい)。「Project: ALF」とはそのための軍のプロジェクト名である。アルフは過酷な人体実験を受けつつも、それ以外では待遇もよく、軍人たちとも仲良くなりそれなりに快適な生活を送っていた。

しかし、アルフの抹殺を主張するミルフォイル大佐が、独断でアルフ抹殺をもくろみ動き出したため、計画を察知したリックとメリッサに連れられ軍から逃亡する。

逃亡ののちミルフォイル大佐に捕まるが、計画が露呈して大佐は失脚し、アルフは宇宙大使の称号を得て軍で安全に暮らすこととなった。

スタッフ・出演者編集

その他編集

1987年9月26日から1989年1月7日にかけてメルマック星時代のアルフの生活を描いたテレビアニメシリーズ『ALF: The Animated Series』が放送された。全26話。ディック・エンターテイメント制作。この他にもスピンオフ作品としてテレビアニメシリーズ、『ALF Tales』が1988年9月10日から1989年12月9日まで放送された。全21話。2作ともに日本未放送。

アメリカのみの発売ではあるが、セガのゲーム機マスターシステムでゲーム化されている。

当作品へのオマージュとして、『ブロッサム』の第7話「ダンスの相手をどうぞ」でアルフがゲスト出演をしている。また日本のライトノベル作品『あそびにいくヨ!』の中で、メルマックという人種が登場している(そこで語られている設定も同じである)。

脚注 編集

  1. このDVDは一部のシーンがカットされている。NHK放送時にカットされていた部分の音声が原語音声のまま収録されている。本編終了後のアルフの馬鹿笑いも原語音声のみの収録となっているため、吹き替え版として完全収録というわけではない。
  2. Tanomi.com アルフ コレクターズBOX特設ページ
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 Alf: 1986-1990」、『People』第53巻第25号、Time Inc、2000年。
  4. [1]NHK アルフ ファイナル・スペシャルページ
bg:Алф

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